自分のやりたいことを見つけるためのツールとしての欲求5段階説
自分のやりたいことって意外と自分でわかってなかったりします。
ふと「自分は今何をしたいのだろう?」という疑問がわいたときに、自分が何を求めているか知るためのツールとして「マズローの欲求5段階説」を紹介したいと思います。
充実した生活のために
毎日が充実してそうな人ってみんな何か目標ややりたいことをたくさん持っています。
実際目的意識意を持つことで生活にメリハリが生まれて充実感がありますし、長い目で見てものんべんだらりと生きているよりはよほど有意義です。
しかしいざ自分は何がしたいのかかんがえるとパッと思いつかない方も結構いると思います。
人間の欲求を知る
そこで自分が何を欲しているか判断するために「マズローの欲求5段階説」を利用します。
「マズローの欲求5段階説」とはどういうものか簡単に説明すると、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱した説で、人間の欲求は段階的に5つに分かれており、低次の欲求が満たされないと高次の欲求は発生しないという考え方です。
欲求は低次のものから順に
- 生理的欲求 (Physiological needs)
- 安全の欲求 (Safety needs)
- 社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
- 承認(尊重)の欲求 (Esteem)
- 自己実現の欲求 (Self-actualization)
となっており生理的欲求では85%、安全欲求では70%、愛の欲求では50%、自尊心の欲求では40%、自己実現の欲求では10%の達成度で移行が充足されると説明されています。
欲求が求めるもの
それぞれの欲求について少し説明します。
・生理的欲求
生命維持のための食事・睡眠・排泄等の本能的・根源的な欲求のことです。通常の健康な人間は即座に次のレベルである安全の欲求が出現します。
・安全の欲求
安全性・経済的安定性・良い健康状態の維持・いい暮らしの水準、事故防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求です。
・社会欲求と愛の欲求
上二つが十分に満たされるとこの欲求が現れます。
自分が社会に必要とされている、はたせる社会的役割があるという感覚や情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、どこかに属しているという感覚を求める欲求です。
・承認(尊重)の欲求
自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求です。この欲求はさらに2段階に分かれ、低いレベルの尊重欲求は他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができます。マズローはこの低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしています。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自律性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも自分自身の評価が重視されます。
この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じます。
・自己実現の欲求
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりうるものならなければならないという欲求のことです。
自分に足りないものは?
さて、長々とWikipediaのコピペとなってしまいましたが重要なのはここからです。
以上の欲求のどの段階がどれくらい満たされているか分析すれば自分が今何を求めているのか理解する手助けになるでしょう。
・なんかやるきでないなーと思っていたらただの寝不足だった
・仕事に行くのが嫌で嫌でしょうがなかったが久しぶりに友達と会ったらそうでもなくなった
というように自分に今何が足りてなくて何をすればいいのかがわかれば対策を立てられますし、欲求を満たすための予定を立てればそれを楽しみにすることで生活にメリハリが生まれます。
少し注意しておきたいのはこの「マズローの欲求5段階説」は学術的にはいくつか問題があり完全に正しいとされているわけではないというところです。
しかしあくまで日常生活の中で自分が求めている者を判断するためのツールとして用いる分には十分に実用に耐えうるモデルだと思います。
それぞれの欲求を満たすための細かい方法はこれからの記事で書いていきたいと思います。
それではみなさんも自らの欲求を知り正しく満たすことで充実した生活を送られますように。