疑問符と感嘆符

平坦な日常を這うように生きる者の記録

人はなぜ挑戦を避けるのか?

前から気になっていたお店に今日は入ってみようかな、と思っていても結局いつものお店に行ってしまう。そんな経験はありませんか?僕はあります。

そんなときは大体『ああ、なんて自分は臆病者なのだろう』と落ち込んでしまいます。

でもなんで人は挑戦を避けてしまうのでしょうか?絶対に挑戦したほうがいいと思っていても、最終的には普段と同じ選択肢をとってしまうのはなぜでしょうか?

失敗するのが怖い?

チャレンジ精神旺盛な人はたいてい「失敗を怖がってもしょうがないんだから、挑戦すればいいのに」といいます。その人から見ればきっと私たちは失敗を怖がって挑戦しないように見えているのでしょう。確かに失敗するのは怖いです。よくよく考えると取り返しのつかない失敗なんてものはそんなにないですが、失敗を考えると挑戦するのはやめてしまおうという考えに陥ってしまいます。

しかし、挑戦しないのは本当に失敗を恐れているからでしょうか?もっと正確にいうのであれば、本当に失敗を恐れているからだけでしょうか?

成功も恐怖の対象である

挑戦をしないのは失敗を恐れているからだというのなら、100%成功するのであればよいのでしょうか?挑戦を恐れない人からすれば当然そうだろうと思うでしょう。しかし違うのです。実は、挑戦を恐れる人は失敗を恐れるのと同じかもしかするとそれ以上に成功をも恐れているのです。どれほど成功率が高いと言われようとも、挑戦を恐れる人は挑戦することを避けてしまうのです。

本当に恐れているものは何か

では本当に恐れているものは何でしょうか?失敗も成功もひとくくりにでき、挑戦した時点で引き起こされるもの。それは変化です。挑戦を恐れる人は自分を取り巻く環境のわずかな変化さえも恐れているのです。

なぜ変化を恐れるのか

では、どうして人は変化を恐れるのでしょうか?また、変化を恐れない人がいるのはなぜでしょうか?答えは「そのほうが都合がいいから」です。都合がいいというのはその人にとってではなく、人間という”種”にとって都合がいいのです。

例えば、もし全員が好奇心旺盛でいかなる挑戦も恐れないような人間だったらどうなっていたでしょうか?きっとある人は山で凍えまたある人は海に沈み、そのほとんどが死んでしまったことでしょう。そうなっては種としては困るのです。だからほとんどの人は挑戦を恐れるようにあらかじめ設計されているのです。

しかし全員が挑戦を恐れていては、そこに進歩はありません。そのため一定数は挑戦を好む人が必要でした。つまり、人間が繁栄するのに絶妙な割合になるように挑戦を好む人と嫌う人が生まれてくるのです。

それでも挑戦できるようになりたい!

あらかじめ挑戦を恐れるようになっているのであれば、挑戦を避けてしまったとしても落ち込む必要はありません。でも、やっぱり自分のしたいことにどんどん挑戦していく人に憧れますよね。ではどうすれば挑戦を少しでも恐れないようになれるのでしょうか?

自分が挑戦したことを認める

人は生きている限り一切挑戦しないなんてことはできません。捉えようによっては布団から出ることや、はてなをみることだって挑戦の一つです。どんな小さなものでもいいので、自分がした挑戦を見つけて、認めてみましょう。それが積み重なっていけばそのうち「意外と自分も挑戦できる人間なんだな」と思えるようになるはずです。

普段と違うことをしてみる

自分に自信がついてきたら、普段とちょっとだけ違うことをしてみましょう。といっても自分の中の最も低いハードルの上を通り過ぎればよいのです。おすすめは「普段と違う道で帰る」と「確実に行き止まりの道を行き止まりまで行ってみる」です。

人とやってみる

ここまできてこういうのもあれですが、やっぱり誰かと一緒にやるのが一番楽です。もし友達がいないのであれば、友達を作る挑戦から始めましょう笑。友達を作るというのは非常にハードルの高いことですが、だからこそそれさえできれば大抵のことはできるはずです!

 

 

これで、少しは挑戦に対して前向きになっていただけたでしょうか?新しい挑戦への一助になることができたら幸いです。