喫煙に至る心理とそれを利用した禁煙法の提案
喫煙の習慣は紀元前10世紀前後からあったとされていますから、3000年ほどの歴史があります。しかし、生存に必要な行為ではないことは明らかです。では人が喫煙に至る動機はいったい何なのでしょうか。
実は心理学的に喫煙の際に煙草を口にくわえ煙を吸う行為は、母乳を吸うことの代替行為であるらしいのです。この考えに基づくと説明がつくことがいくつかあります。
大学生の喫煙
大学に入ると急に喫煙率が上昇します。もちろん法律の縛りはありますが、これは喫煙=授乳と考えると、親元を離れ社会に出ていく直前の段階である大学生がそのストレスへの対策として喫煙を心のよりどころとしているのではないかと思います。実際には大学以前に喫煙する未成年者もいますが、これらは家庭環境に問題を抱えたものが多くそもそも母性に飢えていることが原因でしょう。
女性の喫煙
女性の喫煙率は一般に男性よりも圧倒的に少ないですが、これについても喫煙=授乳という考えで説明ができます。基本的に人の親に対する希求心は同性の親に対するものよりも異性の親に対する者のほうが大きいとされています。すなわち、男性は母親、女性は父親に対する希求心がより大きく、その差が喫煙率にそのまま表れているというわけです。
逆にいえば、女性で喫煙習慣のある人は母親に対する希求心が強いということになります。非常に個人的な印象では喫煙習慣のある女性は自立心が強いイメージがあります。これは母親への依存が大きいという以上の説明に矛盾するようですが、なぜ自立心が強い人格が形成されたかを考えると説明がつきます。すなわち、母親に頼れない状況が先にあり、そこから強い自立心と喫煙習慣が生まれたと考えれば矛盾はありません。
子供ができたことによる禁煙
禁煙をする理由は人それぞれですが、大きな割合を占める理由の一つに「子供ができた」というものがあります。実際妊婦や乳児には副流煙はとりわけ有害ですのでよいことですが、心理学的に見るとこれも子供から親への立場の変化が作用していると考えられます。庇護される対象から庇護する側になったということですね。
現代の喫煙率の低下について
喫煙率は徐々に低下し続けています。JTのデータによると1965年の喫煙率は男性が82.3%、女性が15.7%であるのに対し、2015年の喫煙率は男性が31.0%、女性が9.6%です。もちろん健康志向の高まりや価格の上昇など原因はいくつか考えられますが、喫煙=授乳という立場から考えるとこれはどのように受け止められるでしょうか。
私は大きく分けて二つのどちらか、あるいは両方であると考えています。一つは親子、特に母親と息子の関係が健全化したという考えです。それにより適切な時期に親離れする割合が増え、喫煙率が減少した。
そしてもう一つはそもそも親離れしなくなったという考えです。母親から離れなければ不安も感じずわざわざ代替行為をとる必要もありません。
実際にはどちらの理由が大きく影響しているかはわかりません。まったく的外れである可能性もかなりあると思います。しかし健全な社会を望む私としては前者であることを願います。人間の自立についてはまた今度書こうと思います。
以上から導かれる禁煙法
喫煙=授乳とみなすことで禁煙に対する新しいアプローチを考えました。ただし、以下の方法はパッチ等でニコチンなどの化学的依存を軽減することが前提です。
精神的に自立する
母親を求める気持ちと決別しましょう。
飲み物をストローで飲む
といっても簡単に自立できれば誰も苦労はしません。電子タバコという手もありますが、こちらのほうがはるかに手軽です。もっともよいのは少し太めのストローで冷えたミルクセーキを飲むことです。なにやら母乳を飲むために必要な吸う力と冷えたミルクセーキを飲むために必要な吸う力が大体同じらしいので・・・。
ということで喫煙についての簡単な考察でした。
以上の内容に一切学術的な根拠はありません。ご注意ください。